『秋の音色と子ども達の挑戦』
玄関では、卵からかえったスズムシたちが大きく成長し、きれいな音色を響かせながら子どもたちを迎えてくれています。耳を澄ますと、すっかり秋の訪れを感じる今日この頃です。
そんな中、今、つくし幼稚園からお借りしているカマキリが、たいせつ幼稚園の人気者になっています。旭川では、あまり見られないカマキリ。じーっと見つめていると…なんとトンボやバッタを鎌でサッと捕まえてむしゃむしゃと食べている姿が。それを見た瞬間の子どもたちの「えっ!?」という真顔や、口をぽかんと開けた表情がたまりません。自然界のたくましさを、まさに生きた教材で体験させてもらっています。
2学期が始まって2週間。年長さんは朝の支度を頑張る年少さんの為に、自らそら組へ出向き、お手伝いをしてくれています。小さな背中を見守り、声をかけ、手を差し伸べる姿はとても頼もしく、一段と成長を感じます。
更に、9月7日(日)に行われる『北療祭』に向け、マーチングの2曲目も完成し、発表を心待ちにしています。また、運動会で披露したプレイバルーンですが、北療祭では屋外での発表になるため、園庭での練習も重ねています。ですので、風の影響を受け悪戦苦闘中。しょんぼりしながら外から帰ってくる日もありますが、そこは前向きで頑張り屋が多い年長さん。すぐに気持ちを切り替えて「次はもっとこうしよう!」「もっと高く花火を上げれるように頑張る!」と意欲的です。子どもたちの頑張りが、大きな成功につながることを願っています。
2学期最初の週末に地域のお祭り『鷹の巣フェスティバル』に参加した年中さんと年少さん。暑い中でしたが、たいせつ幼稚園らしい温かな発表が出来たと思います。大勢のお客さんの前で、張り切って踊る子もいれば、緊張で固まってしまったり、恥ずかしくてお家の方を探すように目を泳がせたりする子もいました。それでも、どの子も自分なりの精一杯の姿でステージに立っていたことが、とても嬉しく感じられました。
『緊張する』ことも、『それを乗り越える』ことも、どちらも大切な学びです。小さな胸でドキドキしながら一歩を踏み出した経験は、きっとこれからの自信になるはずです。9月は、全学年、近隣の施設での発表が控えています。子どもたちが、歌や踊り、演奏などを通して、見て下さる方々に元気や笑顔を届けるとともに、相手を思いやる気持ちや、人とのつながりの大切さを感じられる機会にしていきたいと考えています。
この秋も、子どもたち一人一人の心が大きく育つよう、職員一同、温かく見守っていきたいと思います。
園長 谷藤実和
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