『笑って、走って、感動して、50回目の運動会』
たいせつ幼稚園にとって大きな節目となる50回目の運動会が、たくさんの笑顔と拍手の中で無事に幕を閉じました。記念すべき運動会の開幕を華やかに飾ったのは、旭川実業高校吹奏楽部の皆さんによる、荘厳で力強いファンファーレ。引き続き入場行進曲も演奏していただき、子どもたちはその演奏に合わせて堂々と胸を張り笑顔で行進できました。地域の皆様に支えていただけるありがたさをあらためて感じられ、とても嬉しく思いました。
子どもたちは、かけっこに大玉転がし、綱引きなどそれぞれの種目で力いっぱい頑張りました。特に幼稚園生活最後の運動会となった年長さんは、各種競技に加え、マーチングやプレイバルーンの発表を行いました。一人ひとりが自分の役割に責任を持ち、自分の力を出し切ろうとする子どもたちの姿がとても眩しく、目頭が熱くなりました。当日の朝、「これでプレイバルーン最後…」と涙した子や、終わった日の夜に「紅組負けちゃった…」と寝言で呟いた子がいたようで、小さな身体ながらそれぞれの想いを心いっぱいにして、この日を迎えていたのだと思うとやはり胸が熱くなります。当日の勝ち負けだけではなく、運動会へ向けてお友だちと一緒に頑張った日々、練習の中で感じた悔しさや嬉しさ、それらすべてが子どもたちにとって大切な『経験』だったのだと実感させられました。真剣に取り組んだからこそ、本番で感じた達成感や悔しさは本物。そして、その気持ちはきっとこれからの大きな成長の糧となるはずです。
今年の運動会は子どもたちだけではなく、記念競技の『鯉の滝登り』や『パパ・ママリレー』の復活など、家族も一体となって参加型の運動会を楽しんでいただけたのではないかと思っています。大人になってから勝負をかけて本気で走る機会なんてめったにないですよね(笑) 子どもたちの応援と家族みんなの声援を一身に受けて走るその姿は、まさにヒーローのようでしたよ!子どもたちの心にもきっと、大好きなパパやママが頑張る姿がしっかりと焼き付いたはずです。笑いあり、真剣勝負ありの運動会。50年分の「ありがとう」を胸に、また次の一歩を歩んでいきたいと思います。
運動会を無事終えることができほっとしたのもつかの間、すぐにまた新しい毎日がスタートしています。つい数日前には、旭川実業高校の交換留学生の皆さんとの交流があり、一緒に剣道をしたり給食を食べたり、ゲームをしたり、あっという間の短い時間でしたが、日本の文化に触れてもらう貴重な機会にもなり、子どもたちにとっても、異文化に触れる小さな第一歩となったように思います。
いよいよ1学期もラストスパート! 川遊びや夕涼み会など、夏ならではの楽しい行事がたくさん待っています。自然の中で身体をいっぱい動かしたり、お友だちと力を合わせたり、心も身体もたくましくなっていくこの季節。子どもたちにとって、一つひとつの経験が貴重な学びとなり、これからの成長に繋がっていきますようにと願いを込めて、私たち教職員も、全力で支え見守って行きたいと思います。
園長 谷藤実和
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